友生養護に勤めていた友人２人がすでにはじめていた音楽イベントに誘われ、ボーカル兼お笑い担当で私（森本）が加入したのが平成4年（1992年）。当時は「こどもの世界ファミリーコンサート」と銘打って、じみ〜いな定期コンサートを身障センターなどで開催していました。カッコいいバンド名をつけようといいながら、ずるずると引き延ばしているうちに、各方面から依頼されるコンサートもふえ、結局『こどもの世界ファミリーコンサート』のまま出演して、現在に至っています。何処へ行っても必ず、「ところでバンドの名前は？」と聞かれるし、チラシなどには必ず間違って印刷されるし、舞台上に大きく「世界の子供バンド」と書かれたこともありました。

　おもなメンバーの役割分担を紹介しましょう。リーダーの「ひげ柴田」氏は司会進行・ギター（本番中によく指がつり、ならなくなる）・音響一切（普通、音響は客席で専門家が調整するものですが、我がバンドではリーダー自ら本番中に調整することになっています）を担当。このリーダーはどうしても歌詞が覚えられないので、めったにソロでは歌いません。舞台ではほとんどしやべらず、テンションの上がらない村尾氏は専属作曲家兼ボーカル兼クラリネット担当。天才的なピアノばかりかフルート・津軽三味線・和太鼓までこなすのに、何故か歌うのはとても嫌がる、美人ピアニスト・土肥朱実。

　そして、平成10年（1998年）頃から私（森本）がはじめた重要な仕事が若手の育成。その名も『こどもの世界ファミリーコンサートJr．』。音楽好きの青陽高等養護のＯＢ２名に、たまたま出演してもらったのをきっかけに始まり、その後、青陽東ＯＢ４名が加わり、総勢６人が、月２〜３回程度、木曜の夜、それぞれの仕事を終えてから、青陽東の音楽室に集合し、歌や踊り・コントなどの練習をしています。本格的な発声練習も積み重ね、今では「こどもの世界ファミリーコンサート」の舞台には、なくてはならない存在となっています。

　これら主要メンバー以外にも、協力してくれる演奏仲間たちは年々増え、大きな会場でのライブでは、総勢１４人以上の大所帯になっています。

　さて、念願のＣＤも発売し、神戸の福祉・教育界では結構有名になってきた『こどもの世界ファミリーコンサート＆Jr．』。今年も密かに年末の紅白歌合戦出場を狙っています。みなさんも応援よろしくお願いします。ちなみに我々が最終的に目標としているミュージシャンはズバリ！横山ホット・ブラザーズです。